三室山

本を読んだり映画を見たり、鉄道唱歌の旅に出たり

『破産』(嶽本野ばら)

中学生のとき、野ばらちゃんをよく読んでいました。『おろち』『鱗姫』『デウスの棄て子』『ミシン』『ハピネス』『幻想小品集』…
高校を卒業してからは『変身』くらいしか読んでないな、久しぶりによみたいな、と思い『破産』読んでみました。2012年の作品かな?

野ばらちゃんの文調も久しぶりです。懐かしい。好き。ただいま!
途中まではカードローンの話ばっかりで「野ばらちゃん…ほんとにお金なくて薄く書いたのかしら…」としょんぼりしてしまいましたが、最後6分の1あたりからとっても良かったです。恵まれてるってわかってるけど、それでも傷つくことはある。傷ついた事実は変わらない。うん、そうだよね。それでいいんだよね。そして何で書くのかってこと。これは文章を書く者、書こうともがいている者に特に響きますねえ。
『ひざまずいて足をお舐め』(山田詠美)を初めて読んだ時と同じ感じでガツンときました。

私も『破壊』の伯爵と同じくクズで弱くて恵まれています。そういう人って結構多いのでは。なので勇気をもらったというか、あっ傷ついていいんだよな。って心が軽くなりました。野ばらちゃんさすが。弱き者を救いますね。 次は婚活のやつ読も。

破産

破産

ひざまずいて足をお舐め (新潮文庫)

ひざまずいて足をお舐め (新潮文庫)